前回は心電図の基本波形(P・QRS・T)を学びました。今回は実際の正常洞調律の読み方を5ステップで練習します。この手順を身につければ、異常を見つける力も自然とつきますよ。
✅ この記事のポイント
正常洞調律を5ステップで読めるようになる
各波形の正常値を覚えられる
「正常」と判断できる根拠がわかる
📋 心電図を読む5ステップ
| Step | 確認すること | チェック内容 |
|---|---|---|
| Step 1 | リズムは規則的か? | RR間隔が一定かどうか確認 |
| Step 2 | 心拍数は? | 大マス何個でRR間隔かを数えて計算 |
| Step 3 | P波はあるか? | すべてのQRS前に規則的なP波があるか |
| Step 4 | PR間隔は正常か? | 0.12〜0.20秒(3〜5小マス)か確認 |
| Step 5 | QRS幅は正常か? | 0.10秒以内(2.5小マス以内)か確認 |
🔢 心拍数の計算方法
💡 心拍数の簡単な計算式
方法①:300 ÷ RR間隔(大マス数)
例:RR間隔が大マス5個 → 300÷5 = 60bpm
例:RR間隔が大マス3個 → 300÷3 = 100bpm
方法②:1分間のQRS数を数える
6秒間(大マス30個)のQRS数 × 10 = 心拍数
| 大マス数(RR間隔) | 心拍数の目安 |
|---|---|
| 3個 | 約100bpm(頻脈の境界) |
| 4個 | 約75bpm(正常) |
| 5個 | 約60bpm(正常の下限) |
| 6個以上 | 60bpm未満(徐脈) |
📐 各波形の正常値まとめ
| 波形 | 正常値 | 異常の基準 | 異常のサイン |
|---|---|---|---|
| P波 | 高さ2.5mm以下・幅0.12秒以下 | ない・高い・幅広い | 洞不全・心房肥大 |
| PR間隔 | 0.12〜0.20秒 | 0.20秒超 | 房室ブロックの可能性 |
| QRS幅 | 0.10秒以内 | 0.12秒超 | 脚ブロック・心室性不整脈 |
| ST部分 | 基線±0.1mV以内 | 上昇または低下 | 心筋梗塞・虚血 |
| QT間隔 | 0.36〜0.44秒 | 0.45秒超 | Torsades de Pointesのリスク |
⚠️ ST変化は見逃し厳禁!
STが基線より1mm以上上昇していたら急性心筋梗塞の可能性があります。
STが低下していたら心筋虚血のサイン。
どちらも発見したらすぐ先輩・医師に報告してください!
✅ 正常洞調律の読み方まとめ
🌸 ゆるままからひとこと
最初は5ステップ全部やるのが大変に感じるかも。でも毎回同じ順番で確認する習慣をつけることが「見落とし0」への近道です🌸



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